舞台における感動と共鳴の揺れ動き

風涙子

舞台とは、感動と共鳴の間の揺れ動きである。

音楽やダンスなどの舞台は、感動と共鳴の行き来が続く空間となるのが大事だと思っている。

感動とは、お客さんが自分の中で感じる突き上げる思い、共鳴とは、観客とステージ上の演者の間でパッションや親しみ、悲しさなどの感覚が一致することで、感動と共鳴は似ているものの、違いがあると思う。

感動と共鳴の揺れ動きとは、舞台公演が行われている空間にいる観客と演者の間で、互いに思いを表に出して、互いにそれを感じ取る関係をイメージしている。

双方向テレビというときの「双方向」という言葉は、ここで言う「揺れ動き」と似ているが、違いがある。

双方向性というときに存在するのは、片方が相手に対しアクションを行った時に、相手からも帰ってくる、というもので、アクションが出されなければ帰ってこないものでもある。

一方、感動と共鳴の間の揺れ動きにおいては、互いに自分の思いを「少し」表に出し、それを相手が感じとり、受け入れたり、取り入れなかったり、という関係である。